
インターネットで日本の情報が調べられる現代。有名な観光地以外でも、街を歩いていると外国人観光客を見かけることが多くなってきましたね。特に接客業の方は、「最近、外国人のお客さんが増えて来たな~」と実感しているのでは?しかし、接客英語に自信がないといざ外国人のお客さんが来ると焦ってしまいますよね。
そこで本ページでは外国人のお客さんが来ても対応できる接客英語を、職業別にご紹介します。
音声も付いているので、実際に外国人のお客さんが来たシチュエーションを想像しながら練習してみましょう!また、記事の最後に海外での接客業の実態がわかる読み物もご用意しましたので、日本と多国の違いを比べてみてください。
目次
- 日本での接客
1-1. 受付編
1-2. 販売編
1-3. レストラン編 - 外国での接客事情
2-1. アメリカのスーパーの場合
2-2. フランスのアパレル店の場合
2-3. イギリスのレストランの場合
1. 日本での接客
「お客さんに対して使う英語って、なんだか難しそう…」と思われがちですが、実は接客英語は決まり文句が多く、一度覚えてしまえば簡単に使いこなせるのです。
もし、相手の言葉が聞き取れなければ”Could you say that again?”(恐れ入りますが、もう一度お願いできますか)」と言えば大丈夫です。
職業によって必要になってくるフレーズが変わるので、必要に応じて以下のページをご利用ください
1-1. 受付編
1-2. 販売編
1-3. レストラン編
2. 外国での接客事情
「接客」に対する考え方は国や文化によってさまざま。外国人が日本に来て接客の丁寧さに驚くことも少なくないようです。
みなさんが海外旅行に行った際、驚かなくて済むように外国の接客事情をご紹介します。
2-1. アメリカのスーパーの場合
アメリカは車移動を主にしているため、スーパーなどに買い物に行くと数日分の食材や雑貨などをいっぺんに買い込みます。そのため、レジを通るのにかかる一人当たりの時間が日本に比べてずっと長く、バーコードをスキャンしている間、店員とおしゃべりを始める……という光景も珍しくありません。素早さが求められている日本のレジに慣れていると、お客さんと店員が長々と世間話をしていたら少しムッとしてしまいますよね。
多くの場合、店員から”Did you find everything you needed?”(お探しのものは見つかりましたか?)とたずねてくるようです。「ああ。ありがとう」と会話を終わらせるのももちろんOKですが、日常会話の練習にもなるので、「ええ。姪っ子の誕生日パーティーにろうそくが必要だったんですよ。」などと会話が続くような返答をしてみてはいかがでしょうか。きっと店員側も、「おめでとうございます。何歳になられるんですか?」と会話をつなげてくれますよ。
2-2. フランスのアパレル店の場合
フランス・パリのブティックに入る時は他人の家に入る時と同じ心づもりで。
入店時には必ず以下のようにスタッフに挨拶をしましょう。
Bonjour, Madame (既婚の女性に対して)
Bonjour, Mademoiselle (未婚の女性に対して)
Bonjour, Monsieur (男性に対して)
挨拶をすると礼儀正しい客と見なされ、礼儀正しく接客してくれます。逆に挨拶をしないと、失礼な客だと思われてしまい、接客態度もそれ相応のものになってしまうのでご注意を。
さらに他人の家に行って飾られているものをべたべた触るのはお行儀よくありませんよね。パリのブティックでもそれは同じです。服やバッグなどディスプレイされている商品は勝手に触らず、スタッフにひと声かけてとってもらうのがマナーです。
また、日本では商品を見ているとスタッフの方から声をかけてきますが、パリではこちらから声をかけないと対応してもらえないので、自分から積極的に声をかけるようにしましょう。
お店を出る際にも挨拶は必須です。せっかくショッピングを楽しんだのですから、相手にも気持ち良く送り出してもらいましょう。
Au revoir, Madame (既婚の女性に対して)
Au revoir, Mademoiselle (未婚の女性に対して)
Au revoir, Monsieur (男性に対して)
日本のショップ店員に期待するサービスとは全く異なるので、このことを知っているだけでも現地での大きなカルチャーショックは防げます。
2-3. イギリスのレストランの場合
「日本はどの店にいっても店員が丁寧!」と外国人観光客が驚くことも多いといいます。イギリスではサービスの質はピンキリというのが常識なのです。がんばる店員もいれば、全く努力しない店員も。
チップが支払われて当然というアメリカとは違い、イギリスでは絶対に払わなければならない、というわけではありません。質が低い、と感じたサービスには一切チップを払わなくてもいいのです。精一杯がんばってもチップをもらえる保証がないから、あえてがんばる必要はない、と考える店員もいる一方で、上質なサービスを提供してお客様に喜んでもらってチップもしっかり頂こう、と考える店員もいます。
お客さんとしてイギリスのレストランに行く機会があれば、店員によるサービスの違いを見て楽しむくらいのつもりでいると面白いかもしれませんね。
いかがでしたか?自分の国と他の国とでは、接客の仕方や考え方まで、違うことがあって当然です。異国に行ったら郷に従うべきですし、外国人をもてなす時も何から何まで合わせてあげなくてもいいのではないでしょうか。異文化を味わうのも旅の醍醐味ですから。もしも接客する上で外国人のお客様が「どうしても納得できない!このサービスはおかしい!」と言うようなシチュエーションに出くわしたとしたら、以下のフレーズを言うのもひとつの異文化対応です。
That’s just how it is here.
日本ではそういうものなんです。