ビジネス英語

海外で撮影!現地スタッフと意思疎通するための映画監督英語

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ベルリッツの受講生にはテレビ番組のディレクターやプロデューサー、映画監督(Director)をご職業にされている方もいらっしゃいます。彼ら・彼女らはなぜ言語やコミュニケーションを学んでいるのでしょうか?いくつかある目的の中で多いのが、海外ロケです。これは、撮影をするために海外に行って、現地のレストランやホテルで困らないように、ということだけではありません。現地の撮影スタッフと英語でコミュニケーションを取り、納得の行く作品を作るためです。

今回は前職で映画・動画制作をしていたベルリッツの英語教師Tuanにインタビューをして、映像制作の現場で使われるフレーズや専門用語を教えてもらいました。これを元に映画監督(Director)の視点から、映像制作の初めから終わりまでに使う英語表現をご紹介します。これらを練習して、ビシッと監督してきましょう!最後にTuanに映像制作に対する想いを語ってもらったので、ディスカッションをしているつもりでなんと言っているのか聴いてみてください。

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目次

  1. 企画: Development stage
    1-1. 企画の段階で使う英語
    1-2. 練習問題
  2. プリプロ: Pre-production stage
    2-1. プリプロの段階で使う英語
    2-2. 練習問題
  3. 撮影: Production stage
    3-1. 撮影の段階で使う英語
    3-2. 練習問題
  4. 編集: Post-production stage
    4-1. 編集と最終段階で使う英語
    4-2. 練習問題
  5. Tuanにとって映像制作とは

1. 企画 – Development stage

まずは企画の段階で使う表現を見て行き、実際に文の中でどのように使われるのか、例を通して学びましょう。例文の音声を真似して何度もリピートするのが効果的です。最後に英語で質問を投げかけるので、学んだ表現を使って答えてみてください。

1-1. 企画の段階で使う英語

企画の段階ではストーリーや登場人物はもちろん、映画の資金をどう調達するかも考えなければなりません。
Plot – 映画の構想
Character – 登場人物
Story development – 考えた登場人物や構想を書き出していく作業


I’m developing a story right now. I think I got the plot down, but I’m having trouble with developing my characters.

今ストーリーを作っているところです。構想はできたと思いますが、登場人物の作り込みが難しいです。

Treatment – 場面の構成などが詳しく書かれた、脚本の一歩手前。この段階ではまだセリフは入っていない
Screenplay – セリフ、照明の指示、ロケーションやアクションを含む、全体で起こることが書かれている。オーケストラの指揮者が見る譜面のようなもの
Rewrite – 書き直す


I’m writing the screenplay for my film based on the treatment. It’s common to rewrite it at least 15 times before it is done, so it’s going to take a long time.

トリートメントを元にスクリーンプレイを書いているところです。15回は書き直すのが普通なので、まだまだかかります。

Finance a movie – 映画制作のための資金繰りをする
Pitch a movie to someone – 映画を売り込む


If you can finance a movie yourself, it gives you the most amount of say. However it’s safer to finance your movie through an agent because he or she has all the connections you want. You usually show your screenplay to the agent to get a deal.

自分で資金を用意できれば、もっとも発言権が得られます。でもエージェントを通して資金繰りをした方が必要なコネが全て揃うので確実です。契約をするにはエージェントにスクリーンプレイを見てもらうのが一般的です。

The other option is to pitch your idea to producers. Tuan has pitched a TV program trailer to the producer of the program before.

もうひとつの手段はプロデューサーに自分のアイディアを売り込むことです。Tuanは以前、番組プロデューサーに番組の宣伝用動画の企画を売り込んだことがあります。

1-2. 練習問題

ではこれまで出て来た表現を使って、次の質問に答えてみましょう。
How would you finance your movie?
あなただったらどうやって自分の映画の資金繰りをしますか?

答えの例:
I would try to make enough money to finance it myself, but I would also consult a producer just to get feedback.

僕だったら自分で資金を用意するだろうけど、意見をもらうためだけにプロデューサーの方に相談します。

2. プリプロ – Pre-development stage

次は撮影が始まる前のプリプロです。表現を学んで、例文をリピートしてみましょう。最後の質問に答えられるでしょうか?

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2-1. プリプロの段階で使う英語

Casting – 配役
Talents – 映画に出演する俳優・女優。エキストラは含まれない
Casting director – 監督のニーズを聞いて、キャスティングを決める責任者
The moneymaker – 看板俳優・看板女優。キャスティングすることで収益の増加が約束されるような人気の役者のこと。


I’m going to meet the casting director tomorrow morning and discuss casting. The moneymaker has already been decided, but let’s see what other talents she will recommend.

明日の朝キャスティングディレクターと会って配役をどうするか話します。看板俳優はもう決まっているけど、他にどんな役者を勧めてくるか楽しみです。

Location scouting – ロケ地探し
Location scout – ロケ地を探したり、提案したりする役割の人
AD – 日本語と同じ、アシスタントディレクター
Make arrangements – 手配・手続きをする


Our location scout suggested a stadium in San Diego for the first cut. We’ll send our 1st AD there to make arrangements for booking and parking.

最初のカットのロケ地としてロケーションスカウトがサン・ディエゴにあるスタジアムを推しました。第1ADに現地に行ってもらって場所と駐車場の手配をしてもらいましょう。

DOP (Director of photography) – メインのカメラマン
Shot list – 映画を構成する最小単位であるショットを全て記載したリスト
Tech scout(ing) – 監督、AD、DOPがロケ地に赴き、カメラ位置や照明の種類などを決めるための下見。ロケーションスカウトとは違い、人のことではないので注意。
Script – 脚本
Script breakdown –ロケ地や役者の予定を踏まえて撮るシーンを組み替えた脚本。ショットのアングルも記載されている


We need to go out for tech scouting this weekend. Can you print out the shot list and give it to the DOP? After we are done with tech scouting, we’ll do a script breakdown.

今週末にテックスカウティングに出かけなければいけません。ショットリストを印刷してDOPに渡してくれますか?それが終わったらスクリプトブレイクダウンをしましょう。

Production design – 衣装、メイク、照明、映像にかけるフィルター効果など、映画の雰囲気を形作るもの全ての総称
Head – 責任者
Go over –話し合う・説明する
Be on the same page – 意識合わせができていること


We’ll go over the production design with the costume and make-up head one last time tonight and make sure we are on the same page.

今夜衣装とメイクの責任者とプロダクションデザインを改めて話し合って、意識合わせができているか確認します。

2-2. 練習問題

ではこれまで出て来た表現を使って、次の質問に答えてみましょう。

How many meetings would you have in total to make sure everyone is on the same page?
意識合わせをするために、スタッフと合計何回ミーティングしますか?

答えの例:
I would have at least three meetings with the DOP, location scout and all the heads of the production design. Other than those, I think I would have many meetings with the 1st AD.

DOP、ロケーションスカウト、それとプロダクションデザインに携わる全責任者と最低三回はミーティングしますね。その他、第1ADとは何度もミーティングすると思います。

3. 撮影: Production stage

いよいよ撮影当日です。指示は直感的に、スタッフとのコミュニケーションはスムーズにしたいですよね。そのためには英語表現がスラスラ言えるように訓練しておきましょう。

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3-1. 撮影の段階で使う英語

Principle photography – 映画の撮影の正式名称です
Set up – カメラの設置など、撮影の準備をすること


Tomorrow we’ll be doing the principle photography at this location. We’ll start setting up from 6:00 AM sharp, so please arrive 10 minutes early.

明日はこのロケ地で撮影をします。6時きっかりに撮影準備を始めるので、10分前集合でお願いします。

Blocking – カメラを回していない状態で、役者の動きやそれに合わせたカメラの位置、セリフの確認などをすること。役者とDOPと相談しながら最終的な決断をしていきます
Mark the spot – 日本のテレビ業界などでは、役者の立ち位置を印すためにテープなどを貼ることを「バミる」と言うようですが、その英語が mark the spotです。


During the blocking, I’ll let the actors walk around freely, so can you mark the spots they stop at?

ブロッキングをする間、役者たちには自由に動きまわってもらうから、立ち止まったところをバミっていって。

Take 1, action, cut – 映画監督のおなじみのフレーズはそのままの意味です
Keep rolling / still rolling – カメラが回っている間になにか問題が起こった時、そのまま演技を続けろ、という指示です
Pick up from – ~から再開する、という意味です。シーンの途中から始めて欲しい時に使います


A: Action!

B: What a happy cute little baby! She has no idea what lies ahead. Where’s your da… mommy? I’m sorry.
A: … It’s OK, keep rolling. …
B: Where’s your mommy? Did she leave you?
A: Cut! Not bad. Let’s pick up from “She has no idea what lies ahead.” Take 2!

A: アクション!
B: なんてかわいい赤ちゃん!そんなに嬉しいの!この先なにが待っているかも知らずにね。あなたのお父さ・・・お母さんはどこ?ごめんなさい。
A: いいですよ。続けて。
B: あなたのお母さんはどこ?置いて行かれたの?
A: カット!なかなか良かったです。「この先なにが待っているかも知らずにね」から再開でお願いします。2テーク目!

Check the take – 撮影テークを確認すること
Take five – 5分休憩を取ります、という意味
That’s a wrap (for the day) – 今日は終了です、という意味


A: Cut! I think we got it. Let’s check the take. Take five!

B: How is it?
A: Yeah, it looks good. OK everyone, that’s a wrap for the day! Thank you and see you tomorrow!

A: カット!これはいけそうですね。確認しましょう。5分休憩を取ります!
B: どうですか?
A: うん、これでいいですね。ではみなさん、今日はこれで修了です。ありがとうございます!また明日よろしくお願いします!

3-2. 練習問題

以下の状況下にあるとしたら、監督として現場になんと言いますか?

シーンの前半部分はすでにいいものが撮れたが、最後の部分で役者のセリフを間違えたり音声にノイズが入り込んだりと問題が立て続けに起こっている。みんなの表情に少し疲れが見えているところで、今度はカメラに誤作動が起こり、確認に数分かかりそう。

答えの例:
OK, Take five! We’ll pick up from the last part after we fix the camera.


5分休憩を取ります!カメラが直ったら最後の部分から再開します。

4. 編集: Post-production stage

デジタルビデオカメラで撮影するのが一般的な現代では、撮影を行っている裏で編集作業が行われます。

4-1. 編集と最終段階で使う英語

Foley track – 映画で使われる環境音のこと
Sound effects – 効果音


Can I check this take without the foley track and sound effects? Just with voice.

このテークを環境音と効果音を消した状態で確認させてください。声だけで。

Test screening – 一般の人に完成間近の映画を見せて、感想をもらうための試写会。感想を受けて、必要に応じて撮り直しや再編集をする。
See what they say – どういう反応を示すか見てみよう、という意味
Sequel – 続編
Prequel – 過去を描く続編


Our test screening is scheduled for next week, so let’s see what they say. We’ll also ask if they would like to watch a sequel or a prequel too.

来週テストスクリーニングが行われるので、観客がどういう反応を示すか見てみましょう。続編や過去編も観てみたいかも聞いてみます。

Make it – 無事にやりとげる、という意味
After party – 打ち上げ
After-after party – 打ち上げの二次会

ちなみに、英語に「クランクイン」という言葉はありません。撮影の最終日には、監督がThat’s a wrapと言って、終わりの挨拶としてちょっとしたスピーチをします。

OK, that’s a wrap! Everyone! We made it to the end. Thank you all for your tremendous efforts and passion you put into this film. It was a great pleasure for me to work with you and I learned a lot from everyone. Let us celebrate our grand accomplishment in our after party tonight and the after-after party late tonight. Thank you all.

これで終了です!みなさん!最後までやり遂げましたね。この映画に打ち込んだみなさんのとてつもない情熱とがんばりに感謝します。この偉業を今夜の打ち上げと、今夜遅くの二次会で盛大に祝いましょう。ありがとうございました。

4-2. 練習問題

今日が撮影最終日で、最後のカットを撮ったら、どのような終わりの挨拶をしますか?上のスピーチとその音声を参考に、自分の言葉でスピーチを作ってみてください。

いかがでしたか?映像制作の工程を最初から最後まで英語でこなすイメージはつきましたか?もちろんイメージだけでは話せるようにはなりません。何回も反復練習をした上で、実際に表現を使って、相手の反応を見るという一連の訓練は欠かせません。

5. Tuanにとって映像制作とは

最後に、今回インタビューに協力してくれたTuanに、彼にとって映像制作とはなにかを聞いてみました。実は現在も数人の映画監督に英語を教えているTuan。自分の経験と監督たちのレッスンを経て、とてもシンプルな考えにたどりつきました。

日本語訳はあえてつけていません。なんと言っているのでしょう?

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(Tuanのインタビュー)
Well for me, film making is telling a story. I know many directors will tell you this, but the world is full of stories, whether you’re making a documentary, feature films, adverts, art film, or even a YouTube clip. There is a message or something you want to share with the audience. So for me, finding creative ways to make and share these tales is fulfilling.

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